【PSVRソフト本気レビュー】Star Wars(スター・ウォーズ) Vader Immortal

スターウォーズ好きの僕が超注目していた『Vader Immortal』をようやくプレイしたよ。

前情報は一切入れず、一気にエンディングまで駆け抜けてきたんだけど、

結果は想像以上の出来栄え!!こ、これは素晴らしぃ〜

スター・ウォーズ好きがプレイすべきマストタイトルが一つ増えたことを素直に喜びたい。

それでは早速、本気レビュー入りまーす。

『Star Wars Vader Immortal』とは

このソフトはもともとOculus専用のソフトして2019年に発売されたタイトル。

スターウォーズ好きの僕としては、「良いな〜、僕もプレイしたいなあ。でもオキュラスは……買いたくないなあ笑」

とモンモンとしてたわけだけど、一年遅れでようやくPSVRでもプレイできるようになったというわけ。

メーカーさん(ILMxLAB)ありがとう!!

そして、スターウォーズ関連の作品を堪能する前に必ず知っておくべき情報は、その作品の時代設定だよね。

この『Vader Immortal』はダース・ベイダーが誕生したエピソード3と、ルークがフォースに目覚めるエピソード4の間の時代。

ベイダー卿が悪の限りを尽くまくっていたころでしょうか笑

ゲームの大まかな内容はプレイヤーである主人公を操作しつつ、ダースベイダーの目論む『とある計画』に巻き込まれていく過程を体験していくというもの。

ゲームボリュームは、エピソード1〜3(このゲームは3つのパートに分けられている)を含めて、計1時間半〜2時間程度かな。

良質な一本の映画を最高のVR体験とともに楽しめる、と考えたら僕個人的には十分な尺の長さだと思う。

あと、「ライトセーバー道場」なるかなり良質なミニゲームも用意されているので、これが気に入ったらもっと長く遊べると思う。

前置きはこのくらいにして、まずは良い点から見て行くね!

『Star Wars Vader Immortal』の素晴らしく良い点

ライトセーバーの剣術アクションが興奮度MAX!!!!!

このゲームの最大の肝の部分がこのライトセーバーアクション。

こ、これは面白すぎる!!!!!!!

もうなんと言うか、初めてライトセーバーを手にして、「ビュイ〜〜〜ン」っておなじみの効果音とともに光るセーバー部分が伸びてく瞬間のあの興奮w

スターウォーズ好きの人は、これはもう絶っっ対にVRで体験しておきたい瞬間。

で肝心の、実際にライトセーバーを持ってどんなアクションが出来るのかと言うと、

映画のエピソード4でもルークが行っていた、ちっちゃい空飛ぶ敵ロボが打ってくるビームは弾き返すやつから始まり

↑こんなやつ

実践では、一体多数との超激しい戦闘や、あれとの一騎打ちだったり、果にはヤツとの○○○○など、もう見せ場は満載なのでここまで読んですこしでも興味が湧いた方は、是非プレイ始めちゃって下さい。

ちなみに敵AIの動きは、僕個人的にはちょうどよい感じかなって印象。

この点(敵AIの強さ)は開発陣も相当試行錯誤したポイントだと思うけど(なぜならこのライトセイバーアクションはこのゲームも最も肝となる部分なので)、単純になりすぎず、かつ、適度に自身(プレイヤー)の成長感と、敵を倒した際の「俺スゲー!!!」感を感じられる、絶妙なバランスにまとめられていると思う。

このゲーム内におけるライトセーバーアクションシーンは、個人的に神ゲーとして殿堂入りしているエースコンバットのドッグファイト時と匹敵するくらいトランス状態に入れた気がする。

もう最高。(スターウォーズファンなら楽しすぎてニヤニヤが止まらないかと笑)

あと補足しておくと、ライトセーバーアクション以外にもう一つこのゲームの肝があって、それは、ダースベーダーと同じようなフォースを使えること。

ライトセーバーアクションの影に隠れがちなんだけど、このフォースを操るアクションもとても気持ち良い。相当作り込まれていると感じた。

映画と同じような、あんなことやこんなことも

最終的にはライトセーバーを片手に、フォースも駆使しつつ敵を倒していくシーンが出てくるんだけれど、もう何がなんだか分からなくなるんだけど、まあ楽しい。

ただ、全ストーリーを通して、ライトセーバー&フォースを駆使してバトルするシーンはそう多くはないので、その点はご注意を。

スター・ウォーズの世界観の作り込み最高!

この点も抜かりなし。

スターウォーズを題材においたゲームにおいて、世界観の作り込みは何よりも重要だからね。

その点、このゲームはスターウォーズのご本家であるILMxLABが製作を担当しているので、クオリティ面に関しては保証付き。

全編いたるところにスター・ウォーズらしさがちりばめられているし、このゲームのためだけに登場する新キャラ達も素晴らしいデキだと思う。

個人的に気に入ったのがプレイヤー(主人公)の相棒であるアンドロイドの『ZO-E3』。

スター・ウォーズでは主人公にアンドロイドの相棒ってお約束な感じもあるけど、このゲームのためだけに、ここまでキャラが確立されたアンドロイドを作り込んでくるあたりは素晴らしいんじゃないかなあと。

映画とはそもそも予算が違うだろうし、開発者の、このゲームにかける本気度が伝わってくるね。

性格的にも良い味出しててGood

あとは、このゲームの主役とも言えるダースベーダーの圧倒される存在感には、きっとみんなも驚かされると思うよ。

ゲーム開始早々にダースベイダーが登場するんだけど、間近で見たときの衝撃は、、す、すごい。

キャプチャでは分かりづらいんだけど、実際にみると凄い迫力!

その他、新規キャラ達も非常に作り込まれているので、スターウォーズ感は半端なく満喫出来ると思う。

ただ、残念すぎる点があって、音楽面が期待はずれで、、、この点は悪い方で語ります。

肝心のゲーム部分も抜かりなし!

ライトセーバーアクションよし、世界観よしときて、あとは肝心のゲーム部分なんだけど、その点でも抜かりはなかった。

怒涛の見せ場の連続

まずプレイしてて感じるのが、このゲームめちゃめちゃテンポが良いってこと。

プレイヤーを開きさせない工夫がいたるところに施されていて、終始見せ場と言っても過言ではない作り。

コンシューマー向けのゲームって、ゲームの尺の長さを水増しするために、面白くもなんとも無い苦痛作業をプレイヤーに強いるケースも多いんだけど、このゲームはそういうのが一切ない。

ゲーム開始冒頭5分でハイパードライブをして、開始10分でダースベーダーが登場、開始15分でライトセイバー入手。

テンポよすぎっす(笑)

この後もエンディングに続くまで終始見せ場の連続で、中だるみはほぼなかった気がする。

こりまくったギミック満載のアイテム郡や演出面

これはゲーム中、過去を回想するシーンの特殊表現なんだけど、この見せ方も面白かった

あと、このゲームに登場するアイテムや小道具類、各種演出面の作り込みがかなりすごい。

何気ないスイッチひとつとってもいちいち素敵なギミックが施されている。

この辺の小道具や演出面の作り込みって、最終的には製作陣の執念によって変わってくると思うんだけど、このゲームに関しては作り手の並々ならぬ意気込みが感じられる。

小さな岩が互いに連動して一つの大きなモノを形作る様は見応えあり

特に、このゲームのキーとなるキューブ状のアイテムが出てくるんだけれど、このアイテムの作りが異常なほどの完成度。

手に持ってるのがキューブ状のキーアイテム

動きのイメージ的にはトランスフォーマー一作目に出てきた例のキューブみたいな感じでさ。

↑これこれ

小さいチューブが手のひらの中でパタパタパタパタと音を立てて違う形と変形していく様を間近で見れるのはなかなか圧巻。

VRゲーム体験が少ない人はこれを見るだけで結構感動しちゃうんじゃないかなと思う。

それくらいの作り込みよう。

素晴らしい。

3D酔いとは無縁の大安定のゲーム基本部分

このゲームの酔い度は5段階で言うと星2。【優秀な部類:気をつけてプレイすればほぼ酔わない】

一見アクション満載で、視点移動も多そうだし、酔いそうな雰囲気もあるんだけれど、各所非常に丁寧に作られているので酔いは最小限に抑えられている印象。

移動は移動先を指定するタイプ

唯一危険かもって感じたのが、はしごや崖の上り下りのアクションくらいかなあ。

ただ、この点もオプションで省略することが可能なので、『酔い度』と言う点では相当優秀なゲームになると思う。

比較的酔いやすい方でも、スターウォーズ好きの方は是非トライして頂きたい。

(『Xウイング VRミッション』や『スターウォーズ:スコードロン』よりも確実に酔いづらいのは間違いないかと)

ゲーム終了後も、ミニゲームがそこそこ熱い!かも

このゲームには、本記事冒頭で少しお伝えした『ライトセーバー道場』なるミニゲームがあるんだけど、これかなり遊べるかもしれない。

本作のメインストーリーを終えた直後は、「もっとライトセイバーを振り回して遊びたいぜ〜!!!!!」って誰もがなると思うんだけど笑

このミニゲームが、その欲求に答えてくれるという位置付け。

僕は基本的に、メインストーリーとは無縁のこういうミニゲームに対してはあまりモチベーションが上がらないんだけど、

ミニゲーム序盤をさっとプレイした感じ、とても丁寧に作り込まれている印象。

きちんと星3つの評価システムもあるし、ステージ数は100以上用意されている。あとアンロックされているライトセーバーとかもあって、かなりの作り込み用。

もちろんトロフィーにも対応しているだろうし、はまれる人は相当やり込めると思う。

(アンロックのライトセーバーは気になるのでもしかしたら僕もそのうちミニゲームやり込むかもしれない)

『Star Wars Vader Immortal』の悪すぎる点

唯一にして最大の悪い点。もうこれ残念すぎ。

あ、あれ?スターウォーズのテーマ曲入れ忘れてません?

ここで流れるはずのあのテーマ曲が、、?

このゲームの唯一にして最大の欠点は、スター・ウォーズと言えばこれっ!っていう数々の神テーマ曲が一切入ってないってこと。

「ええええ〜〜〜〜スターウォーズのゲームであの曲が入ってないなんて、そんなばかな?」

ってみなさんも思われると思うんだけど、まあ僕も全く同じ感想でして。。

(スターウォーズオープニングのお約束のあれも流れないし、ダースベイダーのテーマソングも、エンディング時のあれも、一つも流れない)

ILMxLABさんこれは何故なんでしょうか。

とは言え、ここまで意図的に流れないとなると、もう版権とお金の問題なんだとは思うけど、やはりこれは残念で仕方がない。

これさえばっちりだったら、完璧なスターウォーズVRゲームだったのになあ。

悔やまれる。

総評

総合評価:星5

まぁテーマ曲の点は残念で仕方がないんだけれど、それ以外の点は、文句なしの出来栄えだと思う。

僕個人的には、PSVR所有者でスター・ウォーズ好きの方は、まずはこのゲームをプレイしてほしい。

現在PSVRで出ているスター・ウォーズゲームは計3本あるんだけれど、次の点をもろもろ加味すると、一本目としてはこの『Vader Immortal』最適だと思う。

・面白さと興奮度
・酔いにくさ
・スター・ウォーズの世界観をこれでもかというくらい体験できるという点

このゲームはスター・ウォーズファンならプレイ必須。スター・ウォーズファンじゃなくても十二分に楽しめる作品。

とにもかくにも、ライトセーバーアクションの興奮を是非味わうべし!!!!!まじですごいから。

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