【PSVRソフト本気レビュー】Pixel Ripped 1989

どのサイトをみても、いまいちどんなゲームかわからない謎多き本作(笑

(とくに公式ページなんてなんのこっちゃ全然わからないですよね)

今回の本気レビューは、そんなミステリアスかつ問題作である「Pixel Ripped 1989」を取り上げてみるね。

その実力やいかに。

それでは早速、いってみましょう!

「Pixel Ripped 1989」はこんなゲーム

「古き良きドットアクションゲームをVRの世界で蘇らせたらどうなるのか」

多分この作品のメインテーマ(挑戦していること)は上記な感じなんだと思う。

このゲームで僕たちプレイヤーが実際に遊べるのはドットアクションゲーム+α程度のものなんだけど、

このゲームには、これまにで見たこともない斬新で奇抜すぎるアイデアがめちゃめちゃ詰まってるんです。

製作者たちの「ドットアクションゲーム愛」みないなものも、相当詰まってると思う笑

すこし具体的に説明していくと、

ゲームの基本部分はロックマンとかスーパーマリオっぽいドットアクションゲームを進めていく感じなんだけど、この作品の醍醐味はそこじゃなくて、その世界観にあると思う。

プレイヤーは「二コラ」という小学校2年生の女の子を操作することになるんだけど、

ニコラの世界と、ニコラが遊んでいる携帯ゲームの世界、これら2つの世界を(僕たちプレイヤーが)実際に操作しつつそれぞれを驚異から救う、という一風どころか二風変わったコンセプトのゲームなんです。

ニコラの世界のはこんな感じで……
ニコラが遊んでる携帯ゲームはこんな感じ。(ゲームの中のゲームを操作するというなんとも斬新なアイデア!)

そして、このゲームの凄いところが、古き良きドット絵の世界観を現代風にアレンジしつつVRの世界に見事に落とし込んでいるという点。

現代風VRにアレンジしたドットアクションも楽しめる

多分見る人みんな、この斬新な展開と絵的な部分に驚くと思う。

コントローラーはデュアルショック4を用いてゲームを進めていく感じ。

あと一点注意点があって、このゲーム、国内ストアで販売されてるんだけど、翻訳がされていない。

つまり英語のみでゲームを進めていく必要がある点は注意してほしい。

すべて英語な点は要注意。ただゲームの進行上、英語で詰まるような箇所は皆無なので安心してプレイできるかと。

本ゲームは全5ステージ+αで構成されていて、早い人だと1ステージを30分程度でクリアできるんじゃないかな。(ただ海外のゲームなので難易度は少々高めかも)

ゲームの説明はこんな感じかな。

では、早速良い部分から見ていくね!

「Pixel Ripped 1989」の素晴らしく良いところ

画期的すぎるゲームシステムが最高!

このゲームのすばらしい点は、先程もお伝えしたように、とにもかくにも、このぶっ飛んだゲームシステムにあるのは間違いないかと。

多分昔もこんなコンセプトのゲーム(ゲームの中でゲームをする)ってあったと思うんだけど、
(僕がぱっと思いついたのだと、「かまいたちの夜」のワンシーンで、そういう状況の場面(ゲーム中の主人公がゲームしてる感じのやつ)があったと思うんだけど、このゲームもまさにそんな感じです)

ゲームの中のゲーム!

このゲームのすばらしいと思ったところは、
操作キャラであるニコルの世界と、ニコルが遊んでいるゲーム内の世界をリンクさせているって部分。 

ゲームの中の世界が現実に!?

この発想はなかなかないんじゃないかなあ。

最初おもわず「お〜そういうことか!」と叫んじゃいましたよ笑

具体的に説明すると、最初はニコルの手のひらの中で遊んでいるゲームボーイライクなモノクロ画面でドットアクションゲームを進めていくんだけど、


これが最後には、リアル世界(ニコルの世界)で、超美麗なフルカラーVRドットアクションゲームとして蘇る感じ。

この部分は操作してて、めっちゃ楽しい。

初見は多分感動すると思う。

「すげー!」って感じです。

あと、ニコルがゲームボーイを遊ぶ際も、ただ単に手に持っているゲームボーイで遊ぶだけじゃなくて、リアル世界(ニコルの世界)でもやらなくちゃいけないことがあって(先生から怒られないようにいたずらしたり、とかとか)、二重の意味でゲームをしている構図になるんだけど、このアイデアも凄いなあ。

これは、携帯ゲーム中の敵が、リアル世界でも出てきたシーン

百聞は一見にしかず!

まさにアイデアの勝利、ですね。

ドットの世界観を現代風にアレンジしたビジュアルは見事!

あとはこのドット絵の世界観がすばらしいと思う。

ドットの世界をリッチなVR表現で実現させるとこんな感じになるんだなあという、ある意味VRの裏技的な使い方とでもいうのでしょうか。

絵的に、多分初めて見る世界だとおもうので、すっごい斬新。

ドット絵の世界の中でドットキャラがドット文字で喋ったり動いたりもするんだけど(これがVRの世界で繰り広げられる)、この見せ方は素直に面白いなあと感じでしまった。

あとは先程もお伝えした、ニコル世界での、リッチ表現verのドットアクション部分ですね。

感覚的には、aria X を初めてプレイした際の感動のような感覚を味わえることうけあい(その域には到達はしてかもだけど、かなり良い線行ってるのは間違いなし!)

「Pixel Ripped 1989」の全然ダメなところ

携帯ゲームのミニゲームは、正直見づらいし面白くない。

全く面白くないゲームボーイを用いたドットアクションゲーム

良いところを沢山書いてきたけど、じゃあぶっちゃけこのゲームって何をするのっていうと、プレイ時間の半分以上(実際にはもっと少ないのかもだけど、体感的には5〜6割程度)が、手にゲームボーイを持って、モノクロドットアクションゲームをちまちまと地味〜にプレイすることになるんですよ。

僕個人的には、このゲームボーイ風のドットアクションゲームが全く楽しめなくて、正直苦痛以外のなにものでもなかった。

とにかくつらいのが、今のVRってまだまだ解像度も低いわけでゲームの中のゲームって、ぶっちゃけスゲー見づらくてさ。

画面がにじむし小さいし、みづらすぎる!

キャプチャではくっきりと撮れてるけど、実際の画面越しではもっと滲んでしまうので、ニコルの手のひらの中の小さなゲームボーイを見ながらゲームをプレイするってのが、かなりのストレスなんですよね。

目疲れハンバない。

さらにやっかいなことに、このモノクロのドットアクションが結構難しくてさ、途中でいやになって何度挫折しかけたことか。

個人的に、全く面白くない拷問のようなモノクロゲーム部分を、滲んだ画面で長時間プレイさせられることに怒り心頭です笑

このゲームボーイ部分はあくまでもアイデアの一つして留めるべきであって、長時間プレイさせるべき箇所ではなかったと思う。完全に作り手の自己満だと思う。

翻訳されてないのがもったいない(英語がつらい)

ストーリー部分もすべて英語で進む

あとこれはすっごい残念な部分。

このゲーム、実は一切翻訳されてなくて、すべて英語環境下で遊ばないといけないんですよ。

ストーリー部分は結構つくりこまれているので、この世界観を100%満喫出来なかったのはとても残念。

十二分に満喫したかったなあ。

「Pixel Ripped 1989」の総評

星3.0

このゲームは凄いし驚く!

ただ、(一部を除いて)あまりおもしろくない。

というのが、僕の正直な感想かな。

(ゲームボーイを用いたゲーム部分と、現代風にアレンジしたゲーム部分の比重が今と違っていたら評価も大きく変わっていたかもしれない)

ネタとしては一見の価値があるのは間違いないんだけどね。

ちなみに酔いはほぼ皆無なので、その点では嬉しいポイント。

あと、このゲームは続編も発売されていて、続編はドットではなくポリゴンの世界観で構築されているんですよ!

気になる方は是非続編もチェックしてみてくださいね。

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